Home > ニュース > 「何も起きてないようで、色んなことが起きている、百人の人が見れば百人の見方ができるような映画にしたい」-10/22(火)コンペティション『ほとりの朔子』:舞台挨拶
ニュース一覧へ 前のページへ戻る
2013.10.23
[イベントレポート]
「何も起きてないようで、色んなことが起きている、百人の人が見れば百人の見方ができるような映画にしたい」-10/22(火)コンペティション『ほとりの朔子』:舞台挨拶

10/22(火)コンペティション『ほとりの朔子』の舞台挨拶が行われました。ゲストには深田晃司監督、二階堂ふみさん、鶴田真由さん、大賀さん、杉野希妃さんをお迎えしました。
 
ほとりの朔子

©2013 TIFF

 
矢田部PD:まずは皆様から一言ずつ会場の皆さまにご挨拶のお言葉を頂きたいと思います。
 
AA7W0083S

©2013 TIFF

 
深田晃司監督(以下、深田監督):本日はお忙しい中をお越し頂きまして有難うございます。この作品は昨年の8月に撮影をして、それから1年間編集を重ね、本当に最後の仕上げの頃、ある程度完成してから東京国際映画祭の方に見てもらって、それでこうして上映して頂けることが決まった事で、さらにぎりぎりまでブラッシュアップを何度も重ねたので、俳優の皆様も、この間のワーク・フィルムで初めて見るというような、そんな状況になってしまったのですけど、こうして皆様にお届けできて嬉しいと思います。ぜひ2時間気楽に楽しんで頂ければと思います。
 
AA7W0033S

©2013 TIFF

 
二階堂ふみさん:こんにちは二階堂です。マイナス・イオンのような映画になっていまして、見ている人を癒す効果があるなと私は感じました。私もすごく見るのに時間がかかって、まだ客観視できてないところもありつつ、本当に素晴らしい作品になっているので、今日こういうふうな日が迎えることができまして、とても嬉しく思います。ありがとうございます。
 
AA7W0045S

©2013 TIFF

 
鶴田真由さん:今日は鶴田真由です。今日はお越しいただいて有難うございます。今ふみちゃんが癒し系の映画だと言う風に言っていましたが、本当に間が気持ちいいというか、間と間に潜んでいる空気感がすごく居心地がいいなと感じる映画でした。
自分が出ている映画をあまり褒めるのも恥ずかしいのですけれども、私もこの前、初めて見て、本当に素晴らしい映画に出させて頂いて本当に良かったなと心から思えるような映画でした。それはやっぱり深田晃司監督の社会を見つめる目線や人間に対する目線の優しさが凄く出ていて、その距離感の気持ち良さとか、そういうところなのではないかと思います。
是非楽しんで帰って下さい。宜しくお願いします。
 
AA7W0064S

©2013 TIFF

 
大賀さん:大賀です。今日は午前中から映画を見に来てくださって有難うございました。
僕はこの間ようやく初めて観れました。すごく胸を張ってこの映画は面白いと言い切れます。これからご覧になると思うのですが、映画の感想は十人十色でそうであるべきだと思うので、皆様がどう思うのか凄くどきどきしています。
この映画は凄く台詞が多く、凄く自然なのです。台本を見れば分かるのですけれど、凄い台詞の量があって、でも台詞ではなくて、言語化することが野暮で、感覚みたいな物がちゃんと映画に残っているなという印象が凄くあって、色々な見方ができる映画だと初めて見て思っています。
面白い映画なのです。是非楽しんで頂ければと思います。
 
AA7W0078ss

©2013 TIFF

 
杉野希妃さん:皆さん本日はご来場いただきまして有難うございます。
出演者の方が皆さん素敵な映画だと言って頂いて本当にプロデューサー冥利につきます。前回、深田監督と作った『歓待』という作品があるのですけども、『ほとりの朔子』は『歓待』とはまったく趣向が違う作品で、大きな画面で映画を見ながら、どこか外からの目線という物が描かれている部分に関してはとてもリンクしている作品だなと思いました。
よりパワーアップしているのではないかと思いますので、ご期待ください。映画を見ながら皆さんがバカンスしているような気分で漂って頂けると嬉しいです。宜しくお願い致します。
 
矢田部PD:最後に一言だけ深田さんからお言葉を頂戴したいと思います。
 
深田監督:これから見て頂くのでもう多くを語っても仕方が無いかなと思いますが、私としては何も起きてないようで、色んなことが起きている、本当に大賀君も十人十色と言っていましたけど、百人の人が見れば百人の見方ができるような、百通りの見方ができるような映画にしたいと結構本気で思って作りました。楽しんで頂ければ幸いです。
 
AA7W0103SS

©2013 TIFF

 

KEIRIN.JP本映画祭は、競輪の補助を受けて開催します。TIFF History
第25回 東京国際映画祭(2012年度)