日本最後の秘境「祖谷(イヤ)」の厳しい大地に根を下ろして暮らす貴さを、無垢な少女を通して描いた夢幻的映像詩『祖谷物語 －おくのひと－』。
ワールドプレミア上映の舞台挨拶には蔦 哲一朗監督に加えて、出演の武田梨奈さん、村上仁史さん、クリストファー・ペレグリニさん、山本圭祐さんが勢ぞろい。
時間をかけて作った作品が披露されるまでの苦労と喜びを語ってくれました。
 
10/19(土) @シネマート六本木 スクリーン4
『祖谷物語 －おくのひと－』
 
司会：
それでは、皆さんから一言ずつお言葉を頂戴したいと思います。監督の蔦哲一郎さんから。
 
蔦　哲一郎監督：ハイ、皆さん、ちょりーーーす！！

 
会場：笑
 
武田梨奈：監督、すべっていますよ。しょっぱなから。
 
蔦　哲一郎監督：初めまして。監督の蔦　哲一郎と申します。この度は、数あるプログラムの中から祖谷物語を選んでいただいて、本当にありがとうございます
また、今日は関係者の方もいっぱいいらっしゃると思いますが、こうして東京国際映画祭という大きな舞台で公開することができていますので、皆様、本当にありがとうございます。
今日は実は、徳島からはるばる自分のおっとうとおっかあが来てまして、この場をお借りして、身内の事で申し訳ないんですけれども、この映画のために僕以上に、地元・徳島で、資金集めからエキストラ集めなど、色々と奔走してくれたので、その二人にお礼を言いたいと思います。
 
司会：よろしければ、お立ちいただけますか。
 
蔦　哲一郎：あ、見つけた。本当に放蕩息子ですみませんでした。
（拍手）
おっとう、おっかあ、ありがとう。
という事で、祖谷物語は長い作品ではあるんですけれども、祖谷に旅行したつもりで観ていただければと思いますので、どうぞ最後までごゆっくりご覧下さい。よろしくお願いします。
 
武田梨奈：みなさん、今日はありがとうございます。ちょうど2年前に撮影が始まって、2年後こうして東京国際映画祭の場で上映ができるとは思っていなかったので、本当に驚いています。私は普段、アクションものの作品に出させていただくことが多くて、今回は全くアクション無しの作品ですけれども、実際はアクションシーンよりも危険だったり過酷だったしするシーンもたくさんあったりだとかして・・。でも1年間を通して、こうして皆さんと一緒に作品を作って、今、ものすごくたくさんの方に観てもらえるというのは、すごく嬉しいですし、私は5年前に東京国際映画祭にお仕事で来させていただいたんですけれども、その時に決めた目標は自分の作品を上映してもらう事だったので、今ひとつ目標が叶えられて嬉しいなって思ってます。
(会場拍手)

 
村上仁史：本日はお越しいただいた皆様には、心から感謝しています。本当にありがとうございます。祖谷物語は本日初めて一般公開されます。皆様にひとつだけお願いしたいことがあります。ツィッターやフェイスブック、ブログそして口コミでも構いませんのでどうかこの映画や我々作り手に対して、ここがよかったとか直したほうがいいなどの言葉や感想をひとつでも多くください。それだけが唯一作り手にとって、次の作品作りの原動力になります。どうか観終わったあと、よろしくお願いします。今日は本当にありがとうございました。

 
クリストファー・ペレグリニ：1年間一生懸命働いて、春夏秋冬を通し、本当に美しい作品になりました。本当に美しいです。作品を観た時に徳島に戻りたいという気持ちが強くなりました。本日はお越しいただきましてありがとうございます。楽しんでください。

 
山本圭祐：今日はご来場頂き誠にありがとうございます。この作品に参加出来て、本当に映画を作ることの大変さ、辛さ、難しさ、そして楽しさを感じました。そして撮り終えた時にはその全てが楽しかったと思え、とても思い入れが深い作品でした。その作品が東京国際映画祭で上映されるということが本当に嬉しく、皆様に感謝しています。ありがとうございます。
地元の方々にたくさん支えて頂いたのですが、監督もおっしゃっていましたが監督のご両親に本当にお世話になりました。監督のご両親に対しての「ありがとう」という言葉に涙が出そうになりました。本当に嬉しく思いました。

 
アジアの未来部門
『祖谷物語 －おくのひと－』

監督／製作／脚本／編集：
蔦 哲一朗
キャスト：
武田梨奈
田中 泯
大西信満
村上仁史
石丸佐知
クリストファー・ペレグリニ
山本圭祐
森岡 龍
河瀨直美