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2013.10.02
[更新/お知らせ]
コンペティション国際審査委員 寺島しのぶさん就任記者会見のご報告

いよいよ第26回東京国際映画祭(以下TIFF)の開催まであと15日となりました。
10/1(火)、コンペティション国際審査委員を務める寺島しのぶさんをゲストに招き、FCCJ(日本外国特派員協会)主催による記者会見を開催しました。
 
会見には世界各国より95名の記者が詰め掛け、寺島さんによるTIFFとのつながりや国際審査委員への意気込みなど興味深いお話で会見はスタートしました。寺島さんはTIFFへの強い期待感を海外へアピールしました。海外メディアからは、「どのような基準で審査するのか」など、多くの質問が寄せられ、アジア最大級の映画祭としてTIFFに注目している熱さを感じさせる会見となりました!
会見後には寺島さんを囲んでのカクテルパーティーや、第16回東京国際映画祭にて寺島さんが優秀主演女優賞を受賞された作品『ヴァイブレータ』(03・廣木隆一監督)の上映も行いました。
FCCJ記者会見

©2013 TIFF
コンペティション国際審査委員を務める寺島しのぶさんと椎名保ディレクター・ジェネラル

 
 
第26回東京国際映画祭ディレクター・ジェネラル 椎名 保の挨拶
 
今期よりディレクター・ジェネラルをつとめさせていただきます。コンペティション部門国際審査委員の寺島しのぶさんとここに立てて嬉しく存じます。日本の「おもてなし」を持って歓迎します。
寺島さんを始め、素晴らしいコンペティション国際審査委員が5名決まりました。映画上映以外も楽しめる映画祭として土日に様々なイベントを開催します。
 
第26回東京国際映画祭コンペティション国際審査委員 女優・寺島しのぶ
 
『ヴァイブレータ』がコンペティション部門に選ばれ、主演女優賞を受賞したのが、私にとってのはじめての賞でした。とてもゆかりのある映画祭で、まさか審査員を務められるとは思っていませんでした。
同じく審査委員を務めるムン・ソリさんにお会いできるのを楽しみにしています。
スタッフの一員として参加させていただくので、頑張らなければいけないと思っています。東京や日本をあげて、カンヌやベルリンやヴェネチアに負けない、この映画祭に来たかったと思われるような、わくわくするような映画祭になるよう願っています。
 
 
<質疑応答>
Q:これからの目標はありますか?
 
寺島しのぶさん(以下:寺島):女優の仕事は待つ仕事なので、いい作品に出会えることを待っています。
 
Q:審査員としてどのような基準で審査しますか?
 
寺島:人が人をジャッジするので、好き嫌いや人それぞれの感覚がありますが、私は自分の目で見たピュアな感想で、5人の審査委員と議論を交わしたいです。
 
Q:海外の映画祭での思い出は?
 
寺島:銀熊賞を受賞したベルリン映画祭と言いたいところですが、フランスのドーヴィル映画祭で『男と女』のなかで出てきた海岸を歩いた時に大変感動しました。
 
Q:人生を変えた映画はありますか?
 
寺島:子供の頃に観た『E.T.』です。暗いところで何が始まるのか、これだけ引き込まれる空間はいったいなんだろうと思いました。40歳になった今でもその感覚を覚えているのでとても強い印象が残ったのだと思います。
 
 
Q:映画祭の目的として、芸術面と商業面のどちらを重視しているのか?
 
椎名 保ディレクター・ジェネラル(以下:椎名):映画は観てもらって初めて価値が出てきます。芸術性の強い作品は、映画祭で批判されたり、観客が入らないこともあるかもしれないが、それをバネにして成長してもらいたい。それに映画祭を利用してもらいたいです。
 
Q:例年よりも日本映画が多いがそのようになった経緯は?
 
椎名:世界に日本映画を発信したいです。東京国際映画祭を通じて若い作り手たちが成長して映画祭に戻ってきてほしいと思っています。海外的には日本といえばアニメなので、アニメをきっかけに日本にきていただきたい。そして日本映画を観てもらって、日本文化を知ってもらいたい。そうした思いもあって、「日本映画スプラッシュ」と部門名をリニューアルしました。日本の新しい才能が海外に羽ばたいていくという意味が「スプラッシュ」という言葉には込められています。
 
 
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