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2013.10.22
[イベントレポート]
「愛すべき町であり憎らしい町でもあったここで一度撮影するために戻らないと」-10/20(日)コンペティション『捨てがたき人々』:舞台挨拶

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©2013 TIFF

 
10/20(日)にコンペティション『捨てがたき人々』の舞台挨拶が行われました。 ゲストには榊英雄監督、三輪ひとみさん、美保純さんをお迎えしました。
 
矢田部PD:まずは皆さん、一言ずつご挨拶を頂戴したいと思います。榊英雄監督から、よろしくお願いいたします。
 
榊英雄監督(以下、榊監督):はい、みなさんこんにちは。『捨てがたき人々』の監督の榊です。今日はお足元の悪い中、こんなにたくさん来て頂いてとても嬉しいです。まずは是非、観て楽しんでください。よろしくお願いします。ありがとうございます。
 
三輪ひとみさん(以下、三輪さん):ヒロインをやらせていただきました、三輪ひとみです。東京国際映画祭、初めて参加させていただきました。今日は人がいっぱいいて、とても嬉しいです。この作品はすごく苦労したというか、全身全霊で全エネルギーを放出して頑張った作品なので、楽しんで観ていただければと思います。
 
美保純さん(以下、美保さん):今日は本当にありがとうございます。映画祭というもの自体初めてなのですが、私は芸能生活において、大好きな六本木!ギロッポンって言いますか?(笑)ここでこうやって立つことができてとても嬉しいです。そして、映画界に戻ってきたなという実感が沸いております。今日は本当にお楽しみください。
 
矢田部PD:榊監督、この作品は五島列島という監督の生まれ故郷で撮影されたのですが、改めて生まれ故郷で撮影されてどうですか?
 
榊監督:実際の原作の中でも猟師町という設定はありましたけど、どこで撮ろうかは僕らの頭の中ではどこでもいいなと思ったんです。ただ原作を読んだ時にプロデューサーと脚本家にどうしても五島列島で撮りたいと話しました。やはり自分自身が当時愛すべき町であり憎らしい町でもあったここで一度撮影するために戻らないと極端に言えばもう戻らないだろうなと思ったので2年前からなぜか2012年に撮るよと宣言していました。それが偶然なことに『捨てがたき人々』であったんですね。
 
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©2013 TIFF

 
矢田部PD:三輪ひとみさんにお伺いしたいんですけども、非常に複雑でチャレンジングな役柄だったと思うのですが、演じられてみてどうでしたか?
 
三輪さん:とても私にとってチャレンジな作品だったんですけども、この作品で出会った人々、町、五島という町がすごく綺麗な島だったので雰囲気を含め関わった人々すべてが「捨てがたき人々」だったんです(笑)。それが私の中では救いでした。毎日のエネルギーになっていましたね。すごく思い入れの深い作品になりました。
 
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©2013 TIFF

 
矢田部PD:この『捨てがたき人々』はジョージ秋山さん原作の作品ですけども、美保純さんはジョージ秋山さん原作の『ピンクのカーテン』以来約30年ぶりとなる映画出演になると思います。同じ原作者の作品に出演することで何か心に期すものはあったのでしょうか?
 

美保さん:『ピンクのカーテン』という作品は成人映画なのですが、この『捨てがたき人々』も性をものすごく扱っている作品なんです。でもそこで引くわけにはいかなかったんですよね。監督がこの映画を撮ると言って運命を感じたんです。監督とは『誘拐ラプソディー』という映画で出会ったのですが、その繋がりもあったので。30年経ってまたジョージ秋山さんの性を扱った作品に出演するんだと思うと自信はなかったのですが、「あまちゃん」とうドラマがこんなにヒットするとは思わなかったので(笑)、おもいっきりエロを演じてしまいました(笑)。ひとみちゃんと両膝にあざを作りながら、動き回りましたね。ひとみちゃんって昔の私みたいだな、繋がっているなと思いました。通訳大丈夫ですか?(会場爆笑)
 
矢田部PD:最後に一言監督お願いします。
 
榊監督:スタッフ、キャスト、五島を含め地元の皆様のおかげでできました。みんな死に物狂いで作った作品です。楽しんで観てください。ありがとうございました。

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©2012「捨てがたき人々」製作委員会
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